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ひるごはんはどこからきたの?

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ねらい
1) 食べ物の原料から消費者までの道のりをたどる。
2) 食べ物とその消費の過程が、一般に野生生物と環境に与える影響を認識する。
3) ある食習慣が、野生生物やその他の環境にとって有益であることを、説明と共に提示する。

 

方法
子供が食物と環境影響の図を調べて、得た知識を応用し、消費者としての選択を少し変化させる。

 

背景
我々の大部分が、毎日野生生物と環境に若干の影響を与える生活様式を選択している。それらの影響の多くは間接的なので、我々はそのことに気づいていない。例えば、食べるものを選ぶことは、野生生物と環境に対して多くの意味を持っている。
食べものを栽培する場所と方法は環境に影響を与える。例えば、生息地の消失は野生生物が直面するもっとも重大な問題の1つであることを我々は知っている。生息地は農業や産業、商業によって、そして住宅開発によって失われるかも知れない。人間は食物を必要とするので、食物をつくる方法−その過程における土地の使い方−は非常に重要である。農民は、農作物を育てて収穫するのと同じように、野生生物の生息地を維持・改善することができる。彼らは、作物栽培が与える影響に配慮することができる。産業的な農業では、一般に無機的な肥料と有機的な肥料が共に使われる。これらの化合物は水の中に流れ出るか、あるいは溶解するかも知れない。例えば湖では、この流出した水は藻のような植物の成長と増加に貢献するかも知れない。この過度の成長は、汚染物、有害物として魚、両生動物、節足動物、昆虫のような水生動物の生存に影響を与える。
殺虫剤と除草剤の使用も同様に、野生生物を含めた環境に影響を与える。もし殺虫剤が野生生物の食べ物を殺すならば、明らかに野生生物は去るか、あるいは死ぬ。間接的な影響には、捕食性の鳥や魚、人間を含む哺乳動物のような動物の体に殺虫剤が蓄積されることも含まれる。

 

 

 

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